情シス歴15年の私が何度も救われた!無料で使える神ツール4選【一人情シス必見】

ワンポイント画像

はじめに

一人情シスとして働いていると、「このツールが無かったら詰んでた…!」 という瞬間が何度もあります。

今回は私が実際に導入して、障害対応・運用改善の現場で役立った具体的なシーンとともに、無料で使える神ツールを4つ紹介します。


神ツール1:Cloudflare

なぜ選んだか

  • DNS、CDN、WAF を“ワンストップ”でカバーでき、しかも無料プランから始められる。
  • 導入が簡単。ネームサーバーを切り替えるだけで即サービスイン。

具体的な活用例

シーンBeforeAfter (Cloudflare)
コーポレートサイトのレスポンス改善TTFB ≒ 800 ms120 ms(東京〜ロサンゼルス間)
海外からの不正アクセス遮断htaccess で国別ブロック → メンテ大変Firewall Rulesaction: block, country: CN を 3クリック
強制 HTTPS 化Apache 側でリダイレクト設定Always Use HTTPS を ON するだけ

設定手順サンプル

  1. サイト追加 → DNS レコード自動スキャン で A レコードを確認。
  2. example.com の A レコードを以下のように設定し、Proxy Status を orange cloud (Proxied) にName Type Content Proxy Status @ A 192.0.2.10 Proxied
  3. DNS 伝搬後、SSL/TLS → Edge Certificates → Always Use HTTPS を ON。
  4. Rules → Page Rules/admin/* だけセキュリティレベル HIGH に設定。

📝 現場メモ:オンプレ→AWS へ移行時、旧サーバーをグレー雲にして IP を切り替え、ダウンタイム 0 秒で切り替え完了。


神ツール2:MobaXterm

なぜ選んだか

  • SSH・RDP・SCP・VNC などが タブ切り替えで同時利用できる。
  • ポータブル版があり、管理者 PC がロックダウンされていても USB 実行で運用可能。

具体的な活用例

タスク従来MobaXterm 導入後
5 台同時パッチ適用Putty ×5 窓 + WinSCPSplitモード(4分割)で yum update -y を同期実行、完了ログを同時監視
ログ確認 & 編集TeraTerm + WinSCP + gVim内蔵エディタ/etc/httpd/conf/httpd.conf を直接編集→保存で自動 SCP

便利設定スニペット

  • 保存セッションSession → New SSH → Remote host: server01.example.com Specify username: ec2-user Use private key: ~/.ssh/id_rsa
  • 自動 sudoAdvanced SSH settings → Execute macro commands → sudo su - を設定
  • SCP ドラッグ & ドロップ:左ペインでローカル ↔ 右ペインでリモートをドラッグするだけ。

📝 現場メモ:深夜障害で 3 拠点の syslog を即 tail しながらコマンド修正、15 分で復旧。


神ツール3:Bitwarden

なぜ選んだか

  • クラウド版も OSS 自ホスト版も選べるため、社内ポリシーに合わせやすい。
  • TOTP(ワンタイムパスワード)生成も対応。2FA も 1 画面で完結。

具体的な活用例

シーンBeforeAfter (Bitwarden)
共有アカウントのパスワード更新Excel で共有 → 流出リスク共有コレクションで権限を限定共有、履歴も自動保存
CLI で自動化スクリプトパスワードを環境変数直書きbw get password "db_root"CI/CD パイプラインに安全注入

自ホスト (Docker) 構築例

version: "3"
services:
  bitwarden:
    image: vaultwarden/server:latest
    container_name: bitwarden
    restart: always
    volumes:
      - ./vw-data:/data
    ports:
      - "8080:80"
    environment:
      - ADMIN_TOKEN=${BW_ADMIN_TOKEN}

📝 現場メモ:人員交代時、Admin が退職しても Emergency Access で後任が即引き継ぎ可能に。


神ツール4:UptimeRobot

なぜ選んだか

  • HTTP/HTTPS だけでなく、PING、PORT、また指定キーワード監視も可能。
  • 無料で 50 監視、5 分間隔は小規模企業には十分。

具体的な活用例

監視対象タイプ通知先典型的インシデント
https://vpn.example.comHTTPSSlack #alertVPN 証明書期限切れで 502, 通知3分後に復旧
203.0.113.5 (RADIUS)PINGEmail (携帯キャリア)拠点停電で応答なし、 UPS 残量 10% で気づき退避
https://status.example.com/apiKeyword: “OK”Webhook → PagerDutyバッチ異常終了で”ERROR”検知し自動ロールバック

Slack Webhook 設定例

  1. Slack App で Incoming Webhooks 有効化 → URL 取得。
  2. UptimeRobot → My Settings → Alert Contacts → Add Alert Contact → Slack に Webhook URL を貼付。

📝 現場メモ:夜間のバーストアクセスで API が過負荷になった際、平均応答 250 ms → 8 s に上昇したことを1分以内に検知し自動スケール。


まとめ

どのツールも “無料枠でほぼ無敵” ですぐに試せます。まだ導入していないものがあれば、今日から試してみることをおすすめします。


おわりに

この記事が一人情シス・小規模 IT 担当者の業務効率化のヒントになれば幸いです。

💬 コメント歓迎! あなたの推しツールもぜひ共有してください。


コメント

タイトルとURLをコピーしました